晶燦

あそび

2021/10/05

今日はちょっとだけ、かたいお話。

大学の同期でHPVワクチン接種に関する運動をしている人たちがいる。みんな頑張っててすごくかっこいい。

私も過去に打ってきたから、HPVワクチンはおすすめする。

この注射でヒトパピローマによる癌を防げるんやから、女性のみならず男性にも打ってほしい。

けど、ワクチン接種ってなんかスムーズに行かへん。

世の中には感染症が溢れてて、それに対処するワクチンがあるのにも関わらず…

なんでなんやろ。

 

コロナワクチンでは副反応の大きさが結構問題になってる。

インフルエンザは、打ってもかかるから打つ意味ないっていう友達もいた。

確かに私も打ったけど家庭内感染でインフルになった年はあった。

ついでに大学入試にも落ちたけど、打ったワクチンはA型のワクチンで罹ったのはB型、志望校判定はE判定やった。

そりゃ、インフルB型にはなるよな。打ってないねんから。

 

とにかく医療関係者や研究者がどれだけ大丈夫っていっても、うんとは言わない人がたくさんいる。

今回の感染症でもとんでもない噂が一人歩きして、挙句の果てにそれがビジネス化してるし、えらいこっちゃ。

 

HPVワクチンも初めは国が推奨してた時期があったんやけど、メディアでは強い副反応が出た女の子たちがたくさん取り上げられてた。

当時、HPVワクチンはワクチン濃度の濃さが原因で、接種後すぐはかなりの異物感と痛みを伴ってた。シャバシャバで薄いと全然平気やねんけどな。

それだけで、十分敬遠される理由になるのに、そこに連日、副反応の報道ときた。

接種の対象のほとんどは10代女性で、この年代はそもそも迷走神経反射で気分が悪くなりがちやし、不安要素に敏感で自律神経に影響が出やすい。過呼吸の伝播が特にその例や。

病気で苦しむのは構わないのに、『ワクチンで苦しむ』ことは許せない人たちが今も昔もたくさんいたんやな。

結局、本当にワクチン自体が引き起こしたかどうかもわからない症状までワクチンのせいになり、その責任を国と製薬会社が負うことになった。

国がトラウマを抱えてしまったんやな。だから国がHPVワクチンの推奨をなかなかしなかったのも頷ける。

 

けれど、時代は変わった。HPVワクチンのエビデンスがしっかりと出せるようになったし、何より接種したいという人が増えてる。

そういう声が聞こえてきたなら、国はやっぱり応えて、補助すべきやし、この波に乗って色々啓発、教育したらいいと思う。

日本人、トンデモが跋扈する程度には『サイエンス』好きやし。

 

打たずに防げる癌になるリスクか、接種直後だけ痛いけど癌の一つを防ぐ未来かなら、多分後者を取る人が多いはず。

私は賛成派の人間やから、ここまでだいぶバイアスのかかった意見になってるけども。

 

もちろん打たへんのも大切な選択肢。

打ちたくないから、打てないからといって、理解のない人というレッテルを貼られるべきでは決してない。

だからこそ、打てる人、打ちたい人が打って、罹らない、うつさない状態になって、打てない人、打たない人を病気から守るんや。

HPVワクチンに限らず、ワクチンに関して言えることは、打った人はもちろん、その人の周りも助けることになるということ。

HPVワクチンなら、自身の体だけじゃなく、命のバトンも守られるんや。

これはきっと、とっても素敵なことやで。

 

今日はこのくらいにして。

おやすみなさい