2021/08/23
正露丸って飲んだことある?
めっちゃ効くけど、めっちゃニオイすごくない?
成分は…木クレオソート270mg、ゲンノショウコ300mg、オウバク乾燥エキス300mg。
あの独特の香りの正体はなんやろな。
最近のは糖衣がついてるから、少しマシかも。
糖衣がついてないのは、真っ黒とこげ茶の中間の色をしていて、まんまるで、ザ・丸薬って感じやった。
しかも、手で触ったら最後、なかなかあの匂いが取れない。
でも、めっちゃ効く。←ここ重要。
小学生の時、通ってた塾の国語の先生が言っててんけど、先生が子供の頃は、丸薬を適当な大きさに調節して、虫歯になったところに詰めてたらしい。
ずっと口の中が正露丸の匂いで辛かったって言ってた。
民間療法は、的を得たのからとんでもないのもあるけど、総じてちょっと手荒な感じが良い。逞しさを感じる。
当時、先生は多分50代後半のはずなので、今は60代後半でいらっしゃると思うから、最近の若い人には知られてないかもしれんな。
民間療法で思い出したけど、コロナワクチンの前日にステーキを食べると副反応が抑えられるって、夜の情報番組でやってた。(ニュースで扱ってないっていうのがミソやな。)
面白いけど、そんなわけないやろ〜!!
そんな言い方せんと、ちゃんと「晩御飯、ステーキが良い!」って言いよし!
正露丸に話戻るけど、調べてみたら、あの匂いの正体は、木クレオソートらしい。
薬効は、腸の蠕動運動の正常化と腸管内の水分調節だそうで。
道理で、下痢や軟便に効くわけやな。
しかも名前の通り、木から取れる生薬らしい。
木から取れるってすごくない??
サリチル酸も、元はヤナギから、と記憶してるけど、今や木から直接抽出してるわけではないやん。
正露丸の木クレオソートは、国産の木から取り出してるんやって。
もうちょっと見てたら、さらに興味深い話が出てきた。
木クレオソートの起源は古くて、防腐剤として紀元前はミイラの保存に、殺菌作用を利用して外傷薬として活用されてたらしい。
正露丸が、日露戦争の時、すでに軍薬『征露丸』として携帯されたことから、100年くらい前には確実に存在してることは想像してた。
けど、そんなに古いって思わんやん。
それに防腐効果や殺菌作用があるなら、虫歯に詰めると痛みが和らぐのも頷ける。
(虫歯になったら、ちゃんと歯医者さんに行きましょう!)
振り返れば、確かに、生薬や漢方薬って案外古いものが多い。
今、少し勉強してる薬も、よく処方される漢方やねんけど、西暦250年の中国の文献にすでに登場しているらしい。
先人たちはすごいし、ちゃんと受け継いでるのもすごい。
いや、すごい発見やから2000年も受け継がれてるんかな??
けど、受け継ぐべきものと、そうじゃないものってやっぱりある。
知識や技術はいつだって玉石混合やから、そこを見極められるご先祖は偉大や。
そんなふうに考えてると、新しいものを創るだけじゃなくて、引き継いだものを取捨選択して発展、継承していくことも、今を生きてる人のお仕事やな、と思う。
こんなことを書いてるうちに、お腹の調子良くなってきた。
正露丸様さまや!
というわけで、正露丸のページを真下に貼っておきます。興味ある人は読んでみると面白いかも。
https://www.seirogan.co.jp/products/seirogan/truth/difference.html
では、今日はこの辺で。おやすみなさい。